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【FC】ラグランジュポイント ~最高レベルのファミコン音源でプレイヤーの耳が喜ぶ!隠れた名作RPG~

こんにちは。最終皇帝です。
先日リサイクルショップに行ったところ、見慣れないファミコンソフトを見かけました。よく見てみると、色々な意味で有名な『星を見るひと』でした(笑)。
価格はなんと2500円。もはやコレクター価格といわんばかりの挑戦的な値段に、なんだかちょっとテンションが上がりました。もちろん買いませんでしたけど。

さてそれはさておき、今回はファミコンの中でも特にサウンドに定評のある、あの隠れた名作ゲームを紹介したいと思います。

今回紹介するゲーム

今回は『ラグランジュポイント』です。昨年の今頃に購入して、全くプレイしていませんでしたが、今回やっとこ全クリまで至りました^^;

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ラグランジュポイント ⒸKONAMI 1991

価格

価格は2,680円で、おそらく当ブログでは初めて、Amazonの通販を使用しました(送料込み)。バーチャルコンソールでは、発売されていないようです。

あらすじ

22世紀人類は地球を遠く離れたラグランジュポイントに巨大なオアシスを建造した。

このオアシスには、『ランド1』、『ランド2』、『サテライトベース』といわれる3つのスペースコロニーが存在し、まとめてイシス星団と呼ばれていた。

だが突如として、ランド2にバイオハザードが発生し、地球との連絡が途絶えてしまった。さらに派遣されている数々の宇宙艇も消息を絶ったとのこと。

そして今、最後の調査隊がランド1のポートに入ろうとしていた。本作の主人公『ジン』は自らを待つ運命をこの時まだ知らない。
(オープニングより)

ゲームシステムなど

フィールドを歩き回り、戦闘はターン制のコマンドバトルを採用している、昔ながらのロールプレイングゲームです。

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ダンジョン内を移動中のイメージ

バトルシステム

概要

上でも書きましたが、ターン制のコマンドバトルが採用されています。戦闘時のコマンドは下記の4つで、ドラクエやFFでいうところの『防御』はありません。

コマンド 詳細
たたかう 武器を使った通常攻撃をします。BPが無い場合は素手での攻撃になります。
きめわざ 各キャラクターが使える固有技を使用します。HPやBPを使用して、
強力な攻撃をしたり、敵のステータスを変化させたりすることができます。
のうりょく キットと呼ばれるアイテムを使用して、味方のHPを回復したり、
ステータスを回復します。種類はかなりたくさんあります。
もちもの アイテムを使用します。

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戦闘中のイメージ
オートバトル

戦闘のリーダーを選択することで、オートバトルをすることができますリーダーとして選べる各キャラクターには、それぞれ指示の性質があり、優先的に攻撃したり、回復重視にしたりすることができます。
(ドラクエの『さくせん』みたいなものと考えると分かりやすいかもしれませんね。)

BP(バッテリーポイント?)

このゲームは攻撃や回復をする際、ほとんどの場合、『BP』と呼ばれるポイントを消費します。
(武器を使う際に、エネルギーを使用するようなイメージです)

BPの最大量は、各キャラクターに割り当てられており、アイテムショップなどで、お金を払って拡張することができます。

強い武器やキットになるほど、エネルギー消費が大きくなるので、無駄遣いしないように、冒険を進めていく必要があります。

パーティーの変更

ストーリーを進めていくと、新たな仲間が現れ、パーティーに加わってくれます。

パーティーは最大4人で編成することができ(ジンは外せない)、ストーリー中盤から、ドラクエの酒場的なところで、自由に入れ替えをすることができます。

また、仲間には『人間』、『サイボーグ』、『ロボット』の3つの種族がいて、それぞれに特徴を持っています。

武器の合体

ストーリーが進むと、2つの武器を合体させることができる『ファクトリー』という施設が現れます。

ファクトリーでは2つの武器を合成することで、新たに強力な武器を生成することができます。

ただし、強力な武器を使用するためには、キャラクターのステータス(パワー・ブレイン)が一定値を超えている必要があるので、ある程度、レベル上げをしなければなりません。

お金の入手

アイテムや武器を購入する際、通常のRPG と同じで、お金が必要になります。

ただ、お金の入手方法がよくあるRPGとちょっと違います。具体的には敵と戦闘した後、すぐにお金をもらえるわけではありません

戦った成果がデータとして残り、後で街に戻った際、それらの成果をロボットが見て、お金を配給してくれます。

(つまり、給与は後払いってことですね。)

プレイ時間

おそらく20時間程度はかかったと思います。

良い点・楽しい点

ストーリー性

コロニーの人類が滅亡する寸前、勇気ある若者が立ち上がり、危機を脱していく、起死回生的なストーリーは、ありがちなものの、なかなか悪くなかったです。

イメージ的には、ターミネーターに立ち向かうジョン・コナーのような感じでしょうか。

数々の犠牲の上に成り立つ戦争の生々しさ、物悲しさを感じつつ、レジスタンス達の徐々に大きくなる希望を感じられるゲームです。

BGMのクオリティが高い

特殊なサウンド用基盤を搭載していることもあってか、ファミコンとは思えないほどのBGMが流れます

正確な言い回しは難しいですが、明らかに音色の切れ味と、音の厚みが違います

個人的には戦闘曲、ヴェスタ1や、最初の拠点で流れる、物悲しい雰囲気の曲が大好きです。

スペースコロニーを題材にしたゲームのためか、全体的にちょっと不思議というか、SFチックというか、先の見えない恐怖のようなものを感じるBGMが多かった気がします。

悪い点・残念な点

やや無機質な風景

やや仕方ないところもありますが、コロニー内部という設定のため、建物やダンジョンの色合いが質素かつ無機質です。

そのため、割と似たような風景が多かったように感じます。

エンカウント率

エンカウント率はかなり高いです。毎度流れる戦闘BGMが良くなかったら、途中で止めていたかもしれないレベルです(笑)。

グロテスクなシーン

たまにグロい表現があります。

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特に「茶目っ気たっぷりのまだ幼いタムが殺される」シーンは、グラフィックは粗いものの、リアルでちょっと何とも言えない気持ちになりました。

「バイオ軍に父親と母親を殺され、挙句の果てにはタムまで殺されてしまう」とは、戦争とは悲惨なものです。

その後、「セラミシティーで孫のタムを探しているトムトム博士の姿を見ると、さらに心が痛みます。

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バイオ軍への怒りを駆り立てる演出とはいえ、プレイヤーの賛否が出そうなシーンでした。

※ ネタバレのため、『====』の中は、見えないようにフォントを白くしてあります。

その他

街の人々の話はちゃんと聞くべし

街の人々と会話をする際、1回目に話したときのセリフを2回目以降、話してくれないときがあります。重要な情報をくれる人もいるため、1回目の会話で聞き逃さないよう注意しましょう。

個人的な評価

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評価グラフ

オススメ度

★★★★☆ (オススメします)

とにかくBGMがものすごく良く、ファミコン音源マニアの方には、絶対聴いて頂きたいです。

ゲームシステムも、ファミコン後期の作品ということもあり、かなり細部までこだわって作りこまれています。

個人的には、エンカウント率の高さを除けば、RPGとして悪い点はほぼ見当たらず、オススメです。
(エンカウント率に関しては、レトロフリークの倍速機能を使えば、ある程度は我慢できると思います。)

www.retroboydiary.com

最後に

おそらくムリでしょうけど、バーチャルコンソールで発売されて欲しいところです。