こんにちは。最終皇帝です。
先日リサイクルショップに行ったところ、見慣れないファミコンソフトを見かけました。よく見てみると、色々な意味で有名な『星を見るひと』でした(笑)。
価格はなんと2500円。もはやコレクター価格といわんばかりの挑戦的な値段に、なんだかちょっとテンションが上がりました。もちろん買いませんでしたけど。
さてそれはさておき、今回はファミコンの中でも特にサウンドに定評のある、あの隠れた名作ゲームを紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『ラグランジュポイント』です。昨年の今頃に購入して、全くプレイしていませんでしたが、今回やっとこ全クリまで至りました^^;
価格
価格は2,680円で、おそらく当ブログでは初めて、Amazonの通販を使用しました(送料込み)。バーチャルコンソールでは、発売されていないようです。
あらすじ
22世紀人類は地球を遠く離れたラグランジュポイントに巨大なオ
このオアシスには、『ランド1』、『ランド2』、『サテライトベース』といわれる3つのスペースコロニーが存在し、まとめてイシス星団と呼ばれていた。
だが突如として、ランド2にバイオハザードが発生し、地球との連絡が途絶えてしまった。さらに派遣されている数々の宇宙艇も消息を絶ったとのこと。
そして今、最後の調査
(オープニングより)
ゲームシステムなど
フィールドを歩き回り、戦闘はターン制のコマンドバトルを採用している、昔ながらのロールプレイングゲームです。
バトルシステム
概要
上でも書きましたが、ターン制のコマンドバトルが採用されています。戦闘時のコマンドは下記の4つで、ドラクエやFFでいうところの『防御』はありません。
コマンド | 詳細 |
---|---|
たたかう | 武器を使った通常攻撃をします。BPが無い場合は素手での攻撃になります。 |
きめわざ | 各キャラクターが使える固有技を使用します。HPやBPを使用して、 強力な攻撃をしたり、敵のステータスを変化させたりすることができます。 |
のうりょく | キットと呼ばれるアイテムを使用して、味方のHPを回復したり、 ステータスを回復します。種類はかなりたくさんあります。 |
もちもの | アイテムを使用します。 |
オートバトル
戦闘のリーダーを選択することで、オートバトルをすることができます。リーダーとして選べる各キャラクターには、それぞれ指示の性質があり、優先的に攻撃したり、回復重視にしたりすることができます。
(ドラクエの『さくせん』みたいなものと考えると分かりやすいかもしれませんね。)
BP(バッテリーポイント?)
このゲームは攻撃や回復をする際、ほとんどの場合、『BP』と呼ばれるポイントを消費します。
(武器を使う際に、エネルギーを使用するようなイメージです)
BPの最大量は、各キャラクターに割り当てられており、アイテムショップなどで、お金を払って拡張することができます。
強い武器やキットになるほど、エネルギー消費が大きくなるので、無駄遣いしないように、冒険を進めていく必要があります。
パーティーの変更
ストーリーを進めていくと、新たな仲間が現れ、パーティーに加わってくれます。
パーティーは最大4人で編成することができ(ジンは外せない)、ストーリー中盤から、ドラクエの酒場的なところで、自由に入れ替えをすることができます。
また、仲間には『人間』、『サイボーグ』、『ロボット』の3つの種族がいて、それぞれに特徴を持っています。
武器の合体
ストーリーが進むと、2つの武器を合体させることができる『ファクトリー』という
ファクトリーでは2つの武器を合成することで、新たに強力な武器を生成する
ただし、強力な武器を使用するためには、キャラクターのステータス(パワー・ブレイン)が一定値を超えている必要があるので、ある程度、レベル上げをしなければなりません。
お金の入手
アイテムや武器を購入する際、通常のRPG と同じで、お金が必要になります。
ただ、お金の入手方法がよくあるRPGとちょっと違います。具体
戦った成果がデータとして残り、後で街に戻った際、それらの成果をロ
(つまり、給与は後払いってことですね。)
プレイ時間
おそらく20時間程度はかかったと思います。
良い点・楽しい点
ストーリー性
コロニーの人類が滅亡する寸前、勇気ある若者が立ち上がり、危機を脱していく、起死回生的なストーリーは、ありがちなものの、なかなか悪くなかったです。
イメージ的には、ターミネーターに立ち向かうジョン・コナーのような感じでしょうか。
数々の犠牲の上に成り立つ戦争の生々しさ、物悲しさを感じつつ、レジスタンス達の徐々に大きくなる希望を感じられるゲームです。
BGMのクオリティが高い
特殊なサウンド用基盤を搭載していることもあってか、ファミコンとは思えないほどのBGMが流れます。
正確な言い回しは難しいですが、明らかに音色の切れ味と、音の厚みが違います。
個人的には戦闘曲、ヴェスタ1や、最初の拠点で流れる、物悲しい雰囲気の曲が大好きです。
スペースコロニーを題材にしたゲームのためか、全体的にちょっと不思議というか、SFチックというか、先の見えない恐怖のようなものを感じるBGMが多かった気がします。
悪い点・残念な点
やや無機質な風景
やや仕方ないところもありますが、コロニー内部という設定のため、建物やダンジョンの色合いが質素かつ無機質です。
そのため、割と似たような風景が多かったように感じます。
エンカウント率
エンカウント率はかなり高いです。毎度流れる戦闘BGMが良くなかったら、途中で止めていたかもしれないレベルです(笑)。
グロテスクなシーン
たまにグロい表現があります。
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特に「茶目っ気たっぷりのまだ幼いタムが殺される」シーンは、グラフィックは粗いものの、リアルでちょっと何とも言えない気持ちになりました。
「バイオ軍に父親と母親を殺され、挙句の果てにはタムまで殺されてしまう」とは、戦争とは悲惨なものです。
その後、「セラミシティーで孫のタムを探しているトムトム博士の姿を見ると、さらに心が痛みます。
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バイオ軍への怒りを駆り立てる演出とはいえ、プレイヤーの賛否が出そうなシーンでした。
※ ネタバレのため、『====』の中は、見えないようにフォントを白くしてあります。
その他
街の人々の話はちゃんと聞くべし
街の人々と会話をする際、1回目に話したときのセリフを2回目以降、話してくれないときがあります。重要な情報をくれる人もいるため、1回目の会話で聞き逃さないよう注意しましょう。
個人的な評価
オススメ度
★★★★☆ (オススメします)
とにかくBGMがものすごく良く、ファミコン音源マニアの方には、絶対聴いて頂きたいです。
ゲームシステムも、ファミコン後期の作品ということもあり、かなり細部までこだわって作りこまれています。
個人的には、エンカウント率の高さを除けば、RPGとして悪い点はほぼ見当たらず、オススメです。
(エンカウント率に関しては、レトロフリークの倍速機能を使えば、ある程度は我慢できると思います。)
最後に
おそらくムリでしょうけど、バーチャルコンソールで発売されて欲しいところです。