こんにちは。最終皇帝です。
今週『Romancing SaGa3(通称:ロマサガ3)』のリマスター版の発売延期が発表されました。
ちょっと残念ですが、楽しみにする時間が延びたと思って、待つしかないですね^^
さて、今日はそんなサガシリーズで、実はまだプレイしていなかった作品を紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『魔界塔士Sa・Ga(通称:サガ1)』です。
本作はSaGaシリーズとしては初めての作品です。SaGa2~ロマサガ3までプレイしているのに、本作だけは何故かプレイしていませんでした。
価格
すいません。ものすごい前(たぶん10年ぐらい前)に購入したので、価格は忘れてしまいました。おそらく1,000円はしていないと思います。BOOK OFFやHARD OFFでも結構安く見かけます。
バーチャルコンソールでは、発売されていないようです。
あらすじ
世界の中心に立つ塔は、楽園へと通じているという。
これまで多くの者たちが、その夢を追い求めて塔へ挑んでいったが、彼らの運命を知るものはいない。
そして今また一人、楽園を目指すものが現れた。
(オープニングより)
ゲームシステムなど
ゲームシステムは、以前紹介したサガ2とかなり似ています。サガ2は本作を土台に、少々改良が加えられたようなイメージですね。
本記事では、主にサガ2と大きく異なる箇所を紹介します。ご了承くださいm(_ _)m
戦闘システム
ターン制のコマンドバトルが採用されています。サガ2とほぼ同じです。
フィールド
塔が舞台となっており、特定の階層ごとに異世界が存在し、それぞれストーリーが用意されています。
パーティー関連
最初に選択できる種族
サガ2に登場していた『メカ』は本作にはいません。
選択できる種族は人間(男・女)、エスパー(マン・ギャル)、モンスターの3つです。
NPCの仲間はいない
サガ2では、確かイベントごとにNPCのキャラクターが仲間になりましたが、本作はそういった仲間はいません。
パーティーの途中変更
サガ2では、一番最初にパーティーに入れる仲間(種族)を決めると、それ以降変更することができませんでしたが、本作では変更可能です。
ステータスの上がり方
ざっくり言うと人間のみ、サガ2とパラメータの上がり方が違います。全般的に言えることとして、経験値やレベルアップという概念は無いです。
種族 | サガ1 | サガ2 |
---|---|---|
人間 | 道具屋で売っている素(※)を使うことで、 パラメータを上げることができる。 |
敵と戦うと戦闘後に時々、 パラメータがアップする。 |
エスパー | 敵と戦うと戦闘後に時々、 パラメータがアップする。 |
サガ1と同じ。 |
モンスター | 戦闘後にモンスターが落とす肉を 食べることで変身し、パラメータが アップする。 |
サガ1と同じ。 |
メカ | 未登場。 | 装備する武器・防具の強さに依存して、 パラメータがアップする。 |
※ 『ちからのもと』、『すばやさのもと』があります。
死亡回数
各キャラクターのステータスにハート(ライフ?)が設定されており、一度死亡すると1つ減ります。ハートが全部なくなると、生き返ることができなくなります。
ただし、道具屋で『1つ = 10,000ケロ』という高額で購入することができます。
プレイ時間
大体20時間程度でクリアできたと思います。
良い点・楽しい点
至るところで会話が荒い
サガ2でもそうでしたが、とにかくその辺にいる人たちの会話が荒いです。
私としてはストーリーよりも、ツッコミどころ満載な会話を見るのが楽しかったです。
(下記、一例です)
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お店の人に話しかけると、、、「なんのようだ!」
(いや、その買い物なんですけど。。。)
お金が足りないと、、、「おい ぜにがたんねーぞっ!」
(ぜにって、、、通貨はケロじゃないのかい。)
町の人に話しかけると、、、「ハートがなくなるとふっかつできなくなるだ」
(いきなり方言混じりになったのね)
ある敵と戦う際、、、「バカめ!おまえのバリアは やくにたたん!」
(一応確認しておきますが、悪役はあちらですよね?)
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他にもいろいろとワイルドな会話がありましたが、荒々しすぎるため、このブログでは触れないことにします^^;
BGM
音楽はFFでおなじみの『植松伸夫』さんが担当していることもあり、かなりの良曲ぞろいです。
音源の少なさを感じさせない厚みと、淀みのないゲームボーイの音源が、レトロゲームの雰囲気を存分に漂わせてくれます。
私は特に『プロローグ』と『メインテーマ』が好きです。
「これから世界の片隅でひっそりと冒険が始まる」雰囲気を感じませんか?
悪い点・残念な点
アイテム欄が少ない(小さい)
アイテムを所持しておけるアイテム欄が「イベントアイテムを含めて8個しかない」ところが残念でした。
キャラクターに装備させたり、お店に売ったり、少々面倒になる場面がありました。
状態異常のメンバーが勝手に後列に移動
戦闘の際、目つぶしや呪いを喰らうと状態異常となるのですが、戦闘終了後、そのメンバーが勝手に後列に移動してしまいます。
せっかく好きな隊列にしているのに、状態を治していちいち並べ替えをしなければならないのが少々面倒でした。
状態異常を治す方法
どうやら本作はドラクエでいうところの『教会』のようなものが無い(※)らしく、異常を治すには、『めぐすり』や『じゅうじか』といった回復用アイテムを買わなければなりません。
アイテム欄が少ない中、そういったアイテムを購入するのが、少々苦痛でした。
※ 仲間を生き返らせる施設だけはある。
モンスターの変身の法則性が分かりづらい
サガ2と同様、戦闘後にモンスターが落とした肉を食べた際の変身の法則性が分かりづらいです。
その他
閉鎖的な空間ではない
塔を舞台にしたストーリーのため、フィールドが狭く閉鎖的な感じを想像していましたが、全くそういったものを感じませんでした。
背景のグラフィック
本作をプレイして気づきましたが、サガ1~サガ3まで、背景のグラフィックのレベル(クオリティ)が変わっていません。
最終皇帝のパーティー
今回は『人間(男)、人間(女)、エスパーギャル、アルバトロス(モンスター)』を選びました。「安全かつ、複数の種族のゲームシステムを触っておきたい」という標準的かつ、欲張りなパーティーにしました。
結果的には、金を稼ぐのに苦労しましたが、間違ってはいなかったかなぁと思います。
なお、相変わらずモンスターは肉の相性が良くわからず、終盤になるまでジャンジャン死亡していました(笑)。
個人的な評価
オススメ度
★★★★☆ (オススメします)
1989年に発売されたとは思えないほどのクオリティを感じました。
塔の話がメインになるのかと思いきや、ちょっぴり涙を誘う人間ドラマがあったり、物語の強弱があるところが良かったです。
レトロゲーム好きとして、今までプレイしていなかったのが、もったいない気もしましたが、小さい頃プレイしていたら、この毒々しいワイルドな会話を楽しむ(理解する)ことができなかったかもしれません。
本作は初めて「大人になってプレイしてよかったな」と感じる作品でした(笑)。
最後に
このゲームで一番印象に残った言葉は、
「アメ横のいかがわしい店にアイシーボードが売っているはずだ」
で決まりです。