こんにちは。最終皇帝です。
最近はスクエニさんから過去の名作がリメイク・リマスターされており、ゲーマー歴の長い方は、楽しい日々が続いていることでしょう。近々では『聖剣伝説3』が決まっていますね。
さて、今回はそんなスクエニ(旧スクウェア)の超有名作品を紹介したいと思います。
なお、先に申し上げておきますが、本日はイカだらけです(笑)。
今回紹介するゲーム
今回は『サガフロンティア』です。巷では『サガフロ』と呼ばれていますね。
価格
高校生の頃に中古で買って、値段は忘れてしまいました。
アーカイブスで配信はされていますが、リメイク・リマスター化はまだされていません。
あらすじ
ここはリージョンという領域で区切られた世界。
各リージョンごとに都市や遺跡、古き良き日本のような里が形成されており、人々が暮らしています。
そんな中、7人の若者がそれぞれの目的を胸に抱き、冒険に赴くことになります。
彼らは無事、自分たちの目的・使命を全うすることができるのでしょうか
(そこそこ適当です)
主人公キャラクター
最初に選択する主人公ごとにストーリーが分かれています。詳細は下の主人公キャラクターにて。
ロマサガ3は各主人公の境遇は違えど、ストーリーにそれほどの差は出ませんでしたが、本作は、最初から最後まで、その主人公のストーリーがあります。
もちろん旅の途中に、一部他の主人公を仲間に加えることもできます。
名前 | 背景 |
---|---|
リュート |
酒造りで有名なヨークランドに |
エミリア |
何者かに彼氏を殺された挙句、 監獄『ディスペア』に閉じ込められるも、 |
ブルー |
魔術王国『マジックキングダム』の術師。 とにかく口が悪く、 優れた魔術師となるため、 |
レッド |
彼の名は小此木烈人。 バイオメカニクスの小此木博士の息子。 ある日、小此木博士は ところが、見知らぬ敵に烈人共々、 さらに、烈人の母・妹も手にかけられ、 しかし、突如現れたアルカールという 烈人はヒーローの力で、 |
クーン |
崩壊寸前のリージョン(※)『マーグメル』 故郷マーグメルが寿命を迎え、 |
T260G |
とあるリージョンで一体の 優しい人々に新たなロボパーツを 彼は何らかの任務を与えられていたが、 与えられた任務が何だったのかを |
アセルス |
ある日、お届け物を届けるために しかし、最強の妖魔オルロワージュの オルロワージュの手中で永遠に 彼女に待ち受ける運命とは。。。 |
※ 一つの国みたいなものと考えてもらえば、わかりやすいと思います。
ゲームシステムなど
前作『ロマンシング・サガ3』と似ているところが多いです。
パーティー
登場キャラクター
仲間・操作できるキャラクターは全部で「38人」と、ロマサガ3よりも多いです。
自分のお気に入りのキャラクターを揃えたパーティーを作ることができます。
パーティー編成
連れていくことができる人数は、主人公を入れて15人です。
パーティーは最大3つのチームに分けることができ、1チーム最大5人で編成することができます。
戦闘開始時は3つのチームのうち、どのチームで戦わせるか選択することができます。
戦闘システム
基本的な部分はロマサガ3に似ていますが、陣形の選択が廃止されています。
戦闘はターン制のコマンドバトルとなっており、武器・素手を用いた打撃攻撃、銃・重火器を使用した遠距離攻撃、術を用いた攻撃の3種類で戦います。
エンカウント
ロマサガ3と同様、シンボルエンカウントです。
武器
武器に関しては、ロマサガ3の頃よりも種類がかなり減り、銃など、新しいものが増えました。
種族(例えばモンスターや妖魔)によっては、武器を装備できなかったり、術を使えず、その種族固有の攻撃で戦うことになります。
武器名 | 詳細 |
---|---|
剣・刀 |
装備品の種類・技の 物理攻撃の中では素手よりも 強い武器を装備するだけで、 烈風剣などの全体攻撃技もあり、 |
素手 |
キャラクターのポテンシャルで 武器スロットが空くので、 序盤はポテンシャルが低く、 中盤以降、爆砕鉄拳やスープレックスを 粘り強く育てたい。 |
銃 |
本作から追加された新武器。 技のバリエーションは多くないが、 技を閃きやすく、威力もそこそこ高い。 『早撃ち』、『2丁拳銃』といった さらに、剣や素手とは異なり、 |
重火器 |
実弾兵器に加え、 また、武器によっては 購入価格がやや高いのと、 |
メインシナリオとサブシナリオ
このあたりはロマサガ3と結構似ており、各主人公が必ず通過するメインシナリオと、自由に探索することができるサブシナリオが用意されています。
技の会得(電球も健在!)
技の会得に関しては、ロマサガ3と同様、敵と戦闘中に『ピロリン!!』という音と輝く電球のエフェクトが現れ、新しい技を繰り出します。
ロマサガ3ほどのキレ味はありませんが、閃いた時のワクワク感はたまりません。
なお、閃いた技はその後、自由に使用することができます。
術の会得
各リージョンで特定の種類の術を購入することができます。
購入する技以外にも、戦闘時に使い続けることで、新たな術を会得できることがあります。
技の連携
前作ロマサガ3と異なる特徴として、戦闘中、まれに仲間同士の技の連携を発動することがあります。
最大5人で連携することができ、発動すると、各キャラクターが単体で技を使うときより数倍威力を上げることができます。
プレイ時間
久しぶりにPSPで全ストーリーをまじめにやりなおしてみたところ、以下のようになりました。全部加算して約50時間程度ですね。ちょっとレベル上げしすぎたかもしれません。
- ブルー: 8時間
- クーン: 6時間
- レッド: 7時間30分
- T260G: 6時間30分
- エミリア: 7時間30分
- アセルス: 8時間30分
- リュート: 5時間
スクラップバグや、金増殖を使えばすさまじい早さで終わりますが、今回はやめておきました。
良い点・楽しい点
親しみやすい世界観
近代的な町『マンハッタン』、スラム街チックな『クーロン』、古代遺跡の『シンロウ』といった、私たちの世界に遠くも無く、近くも無いところが親しみを持ちやすくてよいです。
高い自由度
早く終わらせることも可能、バッドエンドを迎えることも可能、術を探して極めることも可能です。
プレイヤーのプレイスタイルによって、どのように物語を進めていくか、ある程度自由度高く決めることができるところが良いです。
多彩なキャラクター
ロマサガ3の時と同様、各キャラクターの性格・背景が描かれており、それらを考慮しながら感情移入しつつ、パーティー構成を検討するのが面白いです。
また、ロマサガ3と比べて、モンスターや妖魔、ロボットといった『人ならざる者』が多く登場し、人間だけのパーティーとは一味違う、変わった育成ができるところも魅力です。
ちょうど良いシナリオの長さ
主人公が7人と多いですが、各メインシナリオはそれほど長くなく、長いものでも10時間程度プレイすれば、悠々クリアできるレベルです。
中だるみするほどでもない、ちょうどいい長さです。
シナリオの濃さ
ロマサガ3はどの主人公を選択しても、最終的な目的が同じなので、メインシナリオの違いがあまり出ませんでした。
本作は、各主人公のメインシナリオが濃く描かれており、誰を選択しても、異なるストーリーを楽しむことができます。
長時間プレイしても割と飽きが来ないのは、このあたりが要因になっているのかもしれません。
連携技発動の快感
強力な技が次々と連続で発動し、最終的に数万のダメージを与えた時の気持ちよさは、これまでのサガでは味わえない不思議な快感です。
発動後はプレイヤーのテンションが爆上げしていることでしょう。
個人的には隠し連携の『乱れ雪月花』がド派手で大好きです。
ロマサガ3に匹敵する名曲の数々
さすがは伊藤賢治さん。すさまじい良曲の嵐でイトケン信者の耳が昇天すること間違いなし!
個人的には以下の5曲が超お気に入りです!
カバレロとエミリア・アセルスの最終戦が特にすばらしい!!
悪い点・残念な点
戦闘から逃げられない
まさに見出しどおりですが、敵との戦闘で逃げることができません。
また、やられてしまうとゲームオーバーになり、タイトル画面に戻ります。
先を急ぎたいときには、少々やっかいなシステムですね。
通路が分かりづらい
特にダンジョン内部のコントラストが暗めで、先に続く道や扉がどこにあるのかわかりにくいことがあります。
例えば私の場合、エミリアの章でバカラの駐車場から、地下へ侵入する際、画面が暗くてハシゴがあることに全く気づきませんでした。
(結局、これに気づくまで数時間、カジノの中をさまよい続けることになりました(涙))。
サガフロをプレイする時は、事前にテレビの明るさを上げておきましょう。
その他
多岐にわたる細やかなシステム
正直、何年もこのゲームをプレイしていますが、全体の30%も遊びきれていない(やりこめていない)と思います。
各主人公のマルチエンディング、妖魔やモンスターの育成やり込み、多くのサブシナリオなど、遊びつくすにはまだまだ相当な体力と期間が必要になりそうです。
個人的に心に残ったシーン・ネタ
以下、ネタバレを多く含みます。ご注意ください。
リュートの最終戦
いよいよ敵の総本山へ乗り込んだリュートご一行。
最終戦を前にパーティーの装備の準備を念入りに行っていたところ、筆者は何を思ったか、入れ替えコマンドでリュートを控えメンバーと入れ替えてしまったのです。
「あれ?」
何か変だな。違和感を感じつつも、そのままの前衛パーティーで最終戦へ。
「あ。」
そうです。リュートは最終戦どころか、通常時も戦闘に参加するパーティーに加える必要がなかったのです。
さすがはスネかじり。仲間がラスボスを倒すのを後ろで待っているわけですね。
初めてリュートでプレイした当時、さすがにこれには驚きました(笑)。
オルロワージュの元から逃げられない
プレイに慣れてきて選んだアセルスの章。
始めたのは良いですが、いきなり棺だらけの気持ち悪い部屋を通ったり、キレイなお花畑を見ていたら背後から剣で胸を突き刺されたり、紫色の血が白い花を染めたり、なかなか精神力を奪う展開が待ち受けていました。
その上、超良曲にして、最高に陰鬱な曲でもある『まよい』が絶えず流れ続け、新しい章を始めたばかりで、高いはずのテンションが次第に奪われていきます(笑)。
挙句の果てには、とてつもなく広く、超分かりにくい構造をした『針の城』からなかなか脱出することができず、疲れはピークに。
最終的にこの城の中に何時間いたのだろう。。。
みなさんはこの城をすぐに脱出することができましたか?
オウミの地下室のデカい『イカ』
やっとの思いでオルロワージュの『針の城』から抜け出したアセルス。
まだまだ試練は終わりませんでした。
次のリージョン『オウミ』の『領主の館』地下から、白薔薇姫・メサルティムと共に、脱出を試みようとすると、目の前に超巨大な『イカ』が通せんぼ。
「こんなバケモンをいきなり倒すんかい!」
と目を疑い、引き返しては別のルートが無いか探してみることに。。。
無い。
仕方なく戦ってはみたものの、まさかの『メイルシュトローム』とイカパンチで即死。
結局、やたらとレベル上げし、モンスターが落とす『パールハート』というアクセサリを身につけることで、なんとか倒すことができました。
いやとにかく、このイカのデカさには驚いた。
感動のエンディングかと思いきや。。。
やっとのことでラスボスを倒したアセルス。
意気揚々とエンディングを観ていると、何やらとてつもなく胸クソ悪い展開に。
どうやら、バッドエンディング的なものを進んでしまった模様。私のRPGプレイ史上、一番胸くそ悪いエンディングでした。
全クリすると...
全キャラクターのストーリーを終了すると、特殊な工房に移動することができます。
一応アドバイスをしておくと、最後に選択するキャラクターは一番お気に入りのヤツを選んだほうが良いです。たぶん。
始める順番
初めての方にオススメするストーリー
個人的には『エミリア』をオススメします。
エミリア編は、仲間のキャラクターがある程度行く場所を決めてくれたり、ダンジョンへ突入する指示をくれたりするので、ストーリーを進めるために何かを探す手間がほとんどありません。
ストーリーもそれほど長くなく、プレイ開始当初から強い仲間がそばにいるので、比較的安全な旅となるのでオススメです。
また、エミリア自身の性格がサッパリしていて、ドロドロした雰囲気もなく、プレイヤーへの精神負担も少ないです(笑)。
初めての方にオススメしないストーリー
個人的には『アセルス』はオススメしません。
ストーリーは面白いのですが、ストーリーを進めるために序盤から多くのリージョンを渡り歩かなければならず、レベル上げをする時間もそこそこ必要となるため、他のシナリオよりも忍耐力が必要となります。
どうでもこといいですが・・・
私が一番好きなキャラ『アニー』は、戦闘不能になった時の格好がかわいいです(笑)。
敵にやられたというよりは、猛ダッシュして思いっきりコケた感じがいい!
個人的な評価
オススメ度
★★★★★ (かなりオススメします)
時代が変わって、より現代の雰囲気に近づいたロマサガ3みたいなゲームです。
戦闘システムが特に特徴的で、ロマサガ3の閃きを踏襲しつつ、特技の連携や、グラフィックの向上により、より迫力度合いが増しました。
よくあるRPGのように、1度を始めたら、エンディングを迎えるまでに数十時間かかるようなことはなく、次々に新たなキャラクターのストーリーを遊べるのも良い点です。
音楽も最高なので、ぜひ多くの方に聴いていただきたいです。
最後に
すいません。本日はイカづくしとなりました。
「次のリメイク・リマスターはサガフロを希望します!!」