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【FC】メタルマックス ~戦車を駆使して世界を救う、異彩を放つRPG~

こんにちは。最終皇帝です。

皆さんは車を運転されますか?

私は免許は取ったものの全く乗っておらず、完全なペーパードライバーです。免許証も単なる身分証明書と化しています。

近くの教習所にて、有料で運転の練習をさせてもらえるそうなので、いつかお世話になりたいところです。トホホ。。。

さて今回は、そんな車両が大活躍するゲーム紹介したいと思います。

今回紹介するゲーム

今回は『METAL MAX (メタルマックス)』です。

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メタルマックス ©1991 CREA-TECH/DATA EAST CORP.

価格

HARD OFFにて、1,650円で購入しました。バーチャルコンソールでも、発売されているようです。

あらすじ

ここはとある荒廃した世界。

この世界は突如現れたおかしなモンスターたちに支配されつつあった。

そんな中、数人の命知らず『モンスターハンター』が戦車を乗り回し、彼らを撃退していくのであった。

そしてたった今、新たに一人の若者『最終皇帝』がモンスターハンターを目指したいと名乗りをあげ、オヤジに勘当されたところだ。

彼は無事モンスターハンターとなり、独り立ちできるのであろうか。

(オープニングとプレイした感じから推測して書きました)

ゲームシステムなど

人間と戦車を駆使して、各地の賞金首を退治しつつ、隠された世界の危機を救っていくRPGです。

ファミコン後期に発売されたソフトのため、それまでに発売された名作RPGの良いところを組み込んでいっている印象です。

戦車の扱い

戦車は複数用意されており、シナリオを進めていくと、より強力なものを手に入れることができます。

武器の装備

戦車には下記の7つの部品があり、それぞれをカスタマイズしていくことで戦車を強化していきます。

パーツ 詳細
主砲

その名の通り、
戦車のメインウェポンです。

重量があり、かつ弾数の制限が
ありますが、攻撃力が高いです。

副砲

戦車のサブウェポンです。

威力は主砲に劣りますが、
弾数の制限がないため、
気軽に使うことができます。

また、グループ単位での攻撃も

できるため、多くの敵を相手に
するときに役立ちます。

S-Eユニット

特殊装備(special equipment)です。

主砲よりも弾数が少ないですが、
強力な攻撃が可能です。

Cユニット

戦車の操縦をするための
コントロールユニット。

これがないと戦車は動きません。

シャシー 戦車の車体です。
エンジン

戦車を動かすための動力です。

良いエンジンを積むと、
重い武器を装備でき、
装甲タイルを厚くする
ことができます。

装甲タイル 戦車のHPを指します。

ただし、やみくもに強力な部品を取り付ければよいわけではありません。部品それぞれには『重量』があり、車体の重さとエンジンの出力がつり合っていない(※)と、戦車をその場から動かすことができなくなります。

例えば下図のように、最大51.00トン積める戦車の場合、それ以上の重さのパーツを装備してしまうと、自走することができなくなります。

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戦車のステータス画面のイメージ(名前がコッペリアって素敵でしょ?)

図の戦車は、16.30トンの余裕がある状態ですので、その余裕分、SP(装甲タイルを付けることができます。

こういった制約を考慮しつつ、最強の戦車を育て上げていくところがこのゲームの醍醐味です。

戦車の改造

シナリオを進めていくと、戦車(シャシー)自体を改造したり、エンジンを改造することができます。

改造すると、砲弾の数を増やしたり、装備できなかった武器を装備することができるようになります。

戦闘

戦闘はドラゴンクエストなどに似ており、ターン制のコマンドバトルとなっています。

エンカウント

ランダムエンカウントが採用されています。

戦闘方法

戦闘は『生身の人間で戦う方法』と、『戦車に登場した状態で戦う方法』、2つが用意されています。基本的に、どちらで戦闘を行うかはプレイヤーの自由ですが、イベントや特定の建物など、戦車で入れない場所では人間が戦うことになります。

シナリオ

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーとは異なり、『この場所に行ったら、次の大陸への道が開かれる』といったいわゆるフラグが少なく、最初からかなり自由です。

(プレイ開始から1時間でエンドロールを見ることも可能です(笑))

そのため、レベルさえ上がれば、途中のシナリオを吹っ飛ばして先まで行くこともできます。

フィールド移動

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーと似ており、オーソドックスな作りとなっています。

仲間

プレイ開始時は1人旅ですが、途中で2人の仲間(メカニック・ソルジャー)を加えることができます

もちろん仲間も戦車に乗ることができます。

プレイ時間

おそらく25〜30時間程度はかかったのではないかと思います。測定していないため、かなりざっくりです。

良い点・楽しい点

ワイルドかつアウトロー

戦車を乗り回して、荒廃した世界を平和に戻していく』というワイルドなストーリーは、よくあるRPGのそれと一線を画しており、なかなか新鮮でした。

町人や店員の会話も、河津節を少々臭わせるアウトローかつ、生々しいものが多く、古きよきゲームを感じさせてくれます。

店員が会話の語尾に『アルよ』をつけるところに、時代を感じます。

(一応、中国人キャラということなんでしょうね。)

戦車のカスタマイズ

重量を計算したり、エンジンを改造したり、一見めんどくさそうなイメージですが、慣れてくるとそうでもありません。

逆に、限られた制約の中でどれだけ強い戦車にカスタマイズできるか高みを目指していくところに面白みがあります。

BGM

やさぐれた世界にマッチした、分厚いベース音・強いドラムが印象的で、良曲が多いです。個人的には、通常戦闘曲・フィールド曲・酒場の曲はかなりお気に入りです。

戦闘アニメーションのON/OFF

戦闘の攻撃アニメーションを設定でOFFにすることができます。

お金や経験値を稼ぐ際に、時間を短縮できるので、重宝します。

ファミコンのRPGでアニメーションのON/OFF切り替えができる作品は案外なく、時代を先取りしているなぁと感心しました。

悪い点・残念な点

自由すぎる

良い点とも捉えられるかもしれませんが、ストーリーがかなり自由なため、何が目的なのか分かりにくいです。

最初に覚えることが多い

正直、筆者はスーパーファミコン版のメタルマックス2をプレイして、戦車のセッティングや牽引などの操作がよく分からず、一度挫折しています。

個人的には、最初の1時間で戦車の操作方法、部品のセット方法(重量の制約を含め)を飽きずに覚えられるかが、このゲームを続けられるかの分かれ目になります。

箱・説明書なしのソフトを購入される方は、バーチャルコンソール版の説明書をプレイしながら読んだ方がいいかもです。

(基本的な操作を覚えた後は、すごく楽しくなりますよ!)

個人的な評価

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評価グラフ

オススメ度

★★★★☆ (オススメします)

初見の方は、戦車のカスタマイズの複雑さやシナリオの自由度の広さから、すぐにやめてしまう可能性があります。

しかし、それを超えた先にこのゲームの面白さがあると、個人的には感じました。

ドラクエやFFのように、進むべき道がしっかり記されるゲームに飽きてしまった人にオススメです。

なお、価格面については、ファミコンカセットを購入すると、ややプレミアが付いて高いため、バーチャルコンソール版をオススメします。

最後に

データイースト製のソフトは完成度が高く、面白いものが多いですね。

メタルマックス2やヘラクレスの栄光など、後に控えている積みゲーがたくさんあり、今後のデコ(DECO)ゲーライフが楽しみです。