こんにちは。最終皇帝です。
皆さんは車を運転されますか?
私は免許は取ったものの全く乗っておらず、完全なペーパードライバーです。免許証も単なる身分証明書と化しています。
近くの教習所にて、有料で運転の練習をさせてもらえるそうなので、いつかお世話になりたいところです。トホホ。。。
さて今回は、そんな車両が大活躍するゲーム紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『METAL MAX (メタルマックス)』です。
価格
HARD OFFにて、1,650円で購入しました。バーチャルコンソールでも、発売されているようです。
あらすじ
ここはとある荒廃した世界。
この世界は突如現れたおかしなモンスターたちに支配されつつあった。
そんな中、数人の命知らず『モンスターハンター』が戦車を乗り回し、彼らを撃退していくのであった。
そしてたった今、新たに一人の若者『最終皇帝』がモンスターハンターを目指したいと名乗りをあげ、オヤジに勘当されたところだ。
彼は無事モンスターハンターとなり、独り立ちできるのであろうか。
(オープニングとプレイした感じから推測して書きました)
ゲームシステムなど
人間と戦車を駆使して、各地の賞金首を退治しつつ、隠された世界の危機を救っていくRPGです。
ファミコン後期に発売されたソフトのため、それまでに発売された名作RPGの良いところを組み込んでいっている印象です。
戦車の扱い
戦車は複数用意されており、シナリオを進めていくと、より強力なものを手に入れることができます。
武器の装備
戦車には下記の7つの部品があり、それぞれをカスタマイズしていくことで戦車を強化していきます。
パーツ | 詳細 |
---|---|
主砲 |
その名の通り、 重量があり、かつ弾数の制限が |
副砲 |
戦車のサブウェポンです。 威力は主砲に劣りますが、 また、グループ単位での攻撃も できるため、多くの敵を相手に |
S-Eユニット |
特殊装備(special equipment)です。 主砲よりも弾数が少ないですが、 |
Cユニット |
戦車の操縦をするための これがないと戦車は動きません。 |
シャシー | 戦車の車体です。 |
エンジン |
戦車を動かすための動力です。 良いエンジンを積むと、 |
装甲タイル | 戦車のHPを指します。 |
ただし、やみくもに強力な部品を取り付ければよいわけではありません。部品それぞれには『重量』があり、車体の重さとエンジンの出力がつり合っていない(※)と、戦車をその場から動かすことができなくなります。
例えば下図のように、最大51.00トン積める戦車の場合、それ以上の重さのパーツを装備してしまうと、自走することができなくなります。
図の戦車は、16.30トンの余裕がある状態ですので、その余裕分、SP(装甲タイルを付けることができます。
こういった制約を考慮しつつ、最強の戦車を育て上げていくところがこのゲームの醍醐味です。
戦車の改造
シナリオを進めていくと、戦車(シャシー)自体を改造したり、エンジンを改造することができます。
改造すると、砲弾の数を増やしたり、装備できなかった武器を装備することができるようになります。
戦闘
戦闘はドラゴンクエストなどに似ており、ターン制のコマンドバトルとなっています。
エンカウント
ランダムエンカウントが採用されています。
戦闘方法
戦闘は『生身の人間で戦う方法』と、『戦車に登場した状態で戦う方法』、2つが用意されています。基本的に、どちらで戦闘を行うかはプレイヤーの自由ですが、イベントや特定の建物など、戦車で入れない場所では人間が戦うことになります。
シナリオ
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーとは異なり、『この場所に行ったら、次の大陸への道が開かれる』といったいわゆるフラグが少なく、最初からかなり自由です。
(プレイ開始から1時間でエンドロールを見ることも可能です(笑))
そのため、レベルさえ上がれば、途中のシナリオを吹っ飛ばして先まで行くこともできます。
フィールド移動
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーと似ており、オーソドックスな作りとなっています。
仲間
プレイ開始時は1人旅ですが、途中で2人の仲間(メカニック・ソルジャー)を加えることができます。
もちろん仲間も戦車に乗ることができます。
プレイ時間
おそらく25〜30時間程度はかかったのではないかと思います。測定していないため、かなりざっくりです。
良い点・楽しい点
ワイルドかつアウトロー
『戦車を乗り回して、荒廃した世界を平和に戻していく』というワイルドなストーリーは、よくあるRPGのそれと一線を画しており、なかなか新鮮でした。
町人や店員の会話も、河津節を少々臭わせるアウトローかつ、生々しいものが多く、古きよきゲームを感じさせてくれます。
店員が会話の語尾に『アルよ』をつけるところに、時代を感じます。
(一応、中国人キャラということなんでしょうね。)
戦車のカスタマイズ
重量を計算したり、エンジンを改造したり、一見めんどくさそうなイメージですが、慣れてくるとそうでもありません。
逆に、限られた制約の中でどれだけ強い戦車にカスタマイズできるか、高みを目指していくところに面白みがあります。
BGM
やさぐれた世界にマッチした、分厚いベース音・強いドラムが印象的で、良曲が多いです。個人的には、通常戦闘曲・フィールド曲・酒場の曲はかなりお気に入りです。
戦闘アニメーションのON/OFF
戦闘の攻撃アニメーションを設定でOFFにすることができます。
お金や経験値を稼ぐ際に、時間を短縮できるので、重宝します。
ファミコンのRPGでアニメーションのON/OFF切り替えができる作品は案外なく、時代を先取りしているなぁと感心しました。
悪い点・残念な点
自由すぎる
良い点とも捉えられるかもしれませんが、ストーリーがかなり自由なため、何が目的なのか分かりにくいです。
最初に覚えることが多い
正直、筆者はスーパーファミコン版のメタルマックス2をプレイして、戦車のセッティングや牽引などの操作がよく分からず、一度挫折しています。
個人的には、最初の1時間で戦車の操作方法、部品のセット方法(重量の制約を含め)を飽きずに覚えられるかが、このゲームを続けられるかの分かれ目になります。
箱・説明書なしのソフトを購入される方は、バーチャルコンソール版の説明書をプレイしながら読んだ方がいいかもです。
(基本的な操作を覚えた後は、すごく楽しくなりますよ!)
個人的な評価
オススメ度
★★★★☆ (オススメします)
初見の方は、戦車のカスタマイズの複雑さやシナリオの自由度の広さから、すぐにやめてしまう可能性があります。
しかし、それを超えた先にこのゲームの面白さがあると、個人的には感じました。
ドラクエやFFのように、進むべき道がしっかり記されるゲームに飽きてしまった人にオススメです。
なお、価格面については、ファミコンカセットを購入すると、ややプレミアが付いて高いため、バーチャルコンソール版をオススメします。
最後に
データイースト製のソフトは完成度が高く、面白いものが多いですね。
メタルマックス2やヘラクレスの栄光など、後に控えている積みゲーがたくさんあり、今後のデコ(DECO)ゲーライフが楽しみです。