こんにちは。最終皇帝です。
最近は寒くなってきて、布団から出るのが大変ですね。今年も秋をあまり感じず、さっさと終わってしまいました。
さて今回は『風来』と聞いたら、1つしか出てこないあのシリーズの作品を1つ紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』です。
価格
某有名レトロゲームショップにて、380円で購入しました。バーチャルコンソールでは発売されていないようです。
あらすじ
先の見えない砂漠をひたすら歩く、シレンと相棒のコッパ。あまりの厳しさに二人とも行き倒れてしまった。。
そこへ何者化の影。彼らはシレンとコッパを砂漠にそびえたつ謎の城に連れて行くのだった。。。
命からがら助かった彼らであったが、城をねらうスパイの容疑をかけられ、牢屋に入れられてしまった。
しかしそこに、和服を着たキレイな女性が現れ、シレンたちの脱走を手助けしてくれたのだった。
何とか城の近くにある『砂漠の町イルパ』に逃げ込んだシレンたちは、偶然『ペケジ』に出会う。
久々の再開に盛り上がる話の中で、シレンたちが捕らえられていた魔城の下の遺跡についての話を聞くことになる。
彼の話によると、地下にはものすごい財宝が眠っているとのこと。
乗り気になったシレンは、無事財宝を手に入れることができるのであろうか。
(オープニングより)
ゲームシステムなど
いわゆるローグライクゲームです。
基本的なシステムは、以前紹介した『風来のシレンGB 月影村の怪物』とほぼ同じです。当記事では、前作と異なる箇所を紹介していきますので、ご了承くださいm(_ _)m
GBの前作から大きく変わった点
町でアイテムの売買ができる
前作は最初の拠点でアイテムを購入できませんでしたが、本作ではお店が用意されており、回復アイテムや武器などを買うことができます。
なお、ダンジョンから『持ち帰りの巻物』などを使って、持って帰ってきたアイテムを売ることもできます。いや~、いい世の中になったもんだ。
お金を預けることができる
町に銀行があり、お金を預けることができます。
出発前に訓練を受けることができる
町に訓練所というものがあり、鍛えることで、ある程度レベルアップした状態で出発できるようになります。
道具屋といい、訓練所といい、前作よりだいぶゆとり化されていますね。
倉庫が広い
前作よりも倉庫で保管できるアイテムの個数が多くなっています。
GB版では10個前後ぐらいしか置いておけなかったはずですが、本作は相当な個数を預けることができます。(とりあえず40個は間違いなく置けます)
装備品の相性
どうやら装備品の組み合わせが良いと、パラメータがアップする仕様が追加されたようです。
例えば、以下のような組み合わせがあります。
- 『カタナと鉄鋼の盾』を一緒に装備 ⇒ HPが20UP
- 『青銅の太刀と青銅甲の盾』を一緒に装備 ⇒ 剣と盾のパラメータが3UP
風来救助隊
他のプレイヤーがダンジョンの途中で敵にやられてしまった際、通信ケーブルなどを使って、救助に向かう機能です。
今回は独り身でプレイしたため、この機能の確認ができませんでした。
救助してあげる最大のメリットは、助けられた側が失いかけていたアイテムを失わずに済むことですかね。
個性的な仲間たち
名前 | 詳細 |
---|---|
ペケジ |
SFC版に登場した厄介者。 面倒を起こすのが得意中の得意で、今回の冒険の引き金をしっかり引いた。 |
お竜 | こちらもSFC版で登場したキャラクター。通称『目潰しお竜』。 今回はストーリーにかなり入り込んでおり、重要な役目を担っている。 ペケジと同じく、ストーリー中盤からNPCとして仲間になってくれる。 攻撃する際『ドーーーーン!』という掛け声のようなものを発しつつ、 敵の目を潰して視覚を奪う。まるで喪黒服造。 |
ゼンマイガー1号 | 町にいるオカマさん2人組が開発したロボット。 ストーリー終盤からNPCとして仲間になってくれる。 打撃と弓で攻撃する。 |
タンスのマーモ | 初登場のタンス。鍛冶屋に突然運び込まれ、磨いたら仲間になった(笑)。 以前からシレンと知り合いのようだが、完全に忘れられていた。 後ろから冒険についてきて、一時的なアイテム収納箱として 活躍してくれる便利屋さん。 |
プレイ時間
ひとまず15時間ほどでスタッフロールを見ることができました。
が、このゲームはまだここでは終わりではありません。ここからまた新たなストーリーが始まります。とりあえず今はまだプレイしていません。
良い点・楽しい点
大きなシステムの変更が無い
一通りプレイした感じでは、前作からシステム的に大きく変わっていません。
前作を楽しんだ方は、カラー化されたキレイな画面で、ストーリーの全く違うシレンを楽しむことができます。
また、初見の方は前作よりもゆとり化されている面があるため、遊びやすくなっています。
ストーリーが進むと違うダンジョンに進む
これまでのシレンは、最初から最後まで同じダンジョンをひたすら周回していく構成でしたが、本作はストーリーが進むにつれて、進むダンジョンが変わります。
(ダンジョンの構成が変わるということではなく、ストーリー上、全く違うダンジョンに進むということです)
何度も周回していると、似た風景を何度もみることになり、飽きることも多かったですが、本作はその辺りを上手く軽減できていて良かったです。
入り込みやすいストーリー
砂漠の城に隠された呪われた像の秘密と、何かを抱え込んでいる姫様の心内が少しずつ解き明かされていくストーリーは、入り込みやすくて良かったです。
前作『月影村の怪物』も本作も、プレイヤーの情に投げかけてくるストーリーとなっており、心に響くものがありました。
会話の最中に等身大のお竜や、姫様の表情が見える挿絵が入ることで、物語に徐々に引き込まれていく感じも良いです。
ゲームボーイカラーになったからこそできるキレイなグラフィックですね。
なつかしのキャラクター
冒頭から現れるおっちょこちょいの『ペケジ』に加え、スーパーファミコン版で登場していた『目つぶしお竜』も登場します。
ある程度知っているメンバーがいると、ストーリーに入り込みやすいですね。
悪い点・残念な点
特に悪い点は見当たりませんでした。
その他
サウンドは前作と同レベル
お馴染みの曲を始め、本作用の新しい曲が多数収録されていますが、大体GB版のものと同レベルな曲が多いです。同レベルといっても、悪いわけではなく、前作と同様良曲が多いと捉えてもらえると良いかと思います。
とはいえ、情に訴えてくるちょっと悲しげで和風な曲が多かった前作の方が、個人的にはよかった気もしますが。。。
このあたりは個人差がありますかね。
『聖域の巻物』はヌルゲーマーへの優しさ
本作には、地面に置くと敵から直接攻撃を受けなくなる『聖域の巻物』というものがあります。これがあると、大抵の敵は何もしてこなくなるため、場合によっては最後の砦となります。
私には開発者からの優しさに見えました。
『持ち帰りの巻物』はヌルゲーマーへの救いの手
名前は持ち帰りの巻物ですが、最終的には緊急脱出用の巻物として活躍します。
何時間もかけて『×30』にしたカタナが一瞬にして、消失するのは悲しすぎますからね。
私には開発者からの救いの手に見えました。
お店のものを持って『持ち帰りの巻物』は意味なし
できるかなぁと思って試してみましたが、やっぱりダメでした(笑)。
買い物が終わる前の商品は町に戻った際に消失していました。
まぁ当然と言えば当然ですが。
コツ
アイテム収集の際は『持ち帰りの巻物』を確実に用意する
ダンジョンでいくら良いアイテムを取得しても、町まで持って帰れなければ水の泡です。ここで重要になるのが『持ち帰りの巻物』。
実は持ち帰りの巻物を高い確率で落としてくれる敵がいます。
モンスター名 | 詳細 |
---|---|
魔城竜兵 | 物語序盤のダンジョンに出てきます。 (赤い甲冑の兵士) |
じんめんいわ | 終盤ダンジョンの6,7階あたりに出てきます。 確率は『魔城竜兵』ほどではないですが、 ちょくちょく落としてくれます。 |
ボスに近づくにつれ、天の恵み・地の恵みの巻物を探すマラソンに出ることになるため、町へ戻れるよう、確実に手に入れておきましょう。
経験値稼ぎ
ボス手前の階層あたりで『ハラヘラズを装備 + ひたすら素振り + 敵が来たら倒す』を繰り返すのが手っ取り早いです。
ゆとり仕様
これまでプレイした、SFC版やGB版に比べると結構ゆとりがあります。
(クリア後のステージは別)
- 『持ち帰りの巻物』が出やすいため、アイテム収集が楽になった
- 町でアイテムを売買できる
- 『聖域の巻物』が強力
- 『ハラヘラズのうでわ』が出やすい・安い
- 貯金できる
- 訓練所で鍛えられる
- ダンジョンでやられても所持金だけは残る
最終装備
とりあえず私が最終戦に挑むときは、下記のような持ち物で突入しました。
詳細 | |
---|---|
武器 | カタナ × 30 |
盾 | 風魔の盾 × 3 合成のツボにて『バトルカウンター』と『パワーシールド』を合成。 カウンター攻撃と、盾の防御力分の値を攻撃力に加算。 ⇒つまり攻撃力が58。守備力は19です。 |
腕輪 | ハラヘラズの腕輪 (ダンジョン進行中に『よくみえの腕輪』を ゲットしたため交互に使用) |
アイテム |
ハラヘラズの腕輪(予備) |
途中落ちていた『よくみえの腕輪』がワナ回避の際、ものすごく重宝しました。ハラヘラズの腕輪を装備していないときは、これを装備しておくと安全に旅を進められます。
個人的な評価
オススメ度
★★★★★ (かなりオススメします)
訓練所や町の道具屋など、前作から比べるとだいぶ初見プレイヤーに優しい作りになっています。
ローグライクというゲームシステムに若干のクセはありますが、ゲームバランス・ボリューム・サウンド・グラフィックどれを取っても、悪いところがほぼ見当たりません。
コツコツ気長にプレイできる方にオススメします。
なお、価格面は大満足でした。380円でこのレベルのゲームが遊べるなら、超お得です。
最後に
エンディングにてGBでも流れたあの2曲が流れ、やっぱりシレンっていいなぁって感じました。レトロゲームの和風BGMは、ホント心にじんわり響きます。
曲に合わせて去っていくシレンがまたカッコイイ。。。まぁまた戻ってくるんだけど。