こんにちは。最終皇帝です。
皆さんは苦手なゲームジャンルというものはありますか。私、実は『ウォーシミュレーションゲーム』が結構苦手です。性格上、展開がゆっくりしていて、楽しみ始めるまで時間がかかるゲームがあまり好みではないようです。
箱・説明書なしのゲームを購入して、たまにこのジャンルにでくわすと「これはクリアできないかも。。。」と脳内バリアが発動してしまいます。
あまりカベは作りたくないのですが、こればっかりはプレイしたくなるまで待つしかありませんね。難しいモンです。
さて今日は、秋の夜長にやるとエキサイティングし過ぎて寝れなくなるであろう、暴力的市長が活躍するあのゲームを紹介したいと思います。
今回紹介するゲーム
今回は『ファイナルファイトタフ』です。確かにパッケージの人たちは相当タフそうですね。
価格
某レトロゲームショップにて、8,980円で購入しました。
さすがに買うとき一瞬ためらいました。なお、New3DSのバーチャルコンソールでかなりお安く発売されています。
(なぜ、そっちにしなかった。)
あらすじ
マッドギアの壊滅後、平和を取り戻しつつあるメトロシティ。
だが最近になり、急速に力をつけてきた組織がある。その名は『スカルクロス』。マッドギアの元下部組織である。
スカルクロスの存在は、再び市民を不安と恐怖に陥れようとしていた。
そんなある日、修業から帰ってきたガイとハガーが話していると、警察署から火の手が上がった。
謎の集団が警察と留置所を襲撃したのだ。
ハガー・ガイ・ルシアの3名が現場へ急行しようとすると、目の前にディーンという謎の男性が現れた。
彼は現場への案内をすると言い始め、ハガーは仕方なく彼を急行チームに入れるのだった。
果たして、彼等は町の平和を取り戻すことができるのであろうか。
(オープニングより要約)
ゲームシステムなど
ベルトスクロールのアクションゲームです。
以前紹介した『ファイナルファイト2』の後継作品です。
キャラクター
戦う市長こと『ハガー』はもちろん、帰ってきた格闘家『ガイ』を始め、総勢4人のキャラクターが参戦しています。
あいかわらず、キャラクター選択画面が指名手配犯の張り紙のようになっている気がするのは私だけでしょうか。
名前 | 詳細 |
---|---|
ハガー |
ラリアットやパイルドライバーといった、 初期のファイナルファイトから唯一の皆勤賞。 歳のせいか、だんだんゲーム上での動きが |
ガイ |
修業から帰ってきた格闘家。 全キャラクターで一番動きが軽くて使いやすい。 また、必殺技のコマンドが複雑でなく、打ち込みやすい。 本作では、至近距離のファイヤー波動拳のようなもの 「修業で学ぶものは多いにあった」といっていたが、 |
ルシア |
特殊犯罪課に勤める女性。 動きが軽快で、フットワークを活かした技が多い。 カプコン製のゲームということもあってか、 |
ディーン |
最初は何者かよく分からないムキムキの若者。 どこからともなく発生する強力な電撃で 4人の中で一番コマンド技が多く、覚えることが多いですが、 |
操作方法の大幅な追加
これまでのファイナルファイトは、ひたすらボタンを連打して敵を殴りつつ、簡単な十字キー操作で投げるという操作が基本でしたが、本作からそこに様々なコマンド操作が加わりました。
特に際立って見えるのが超必殺技『スーパーメガクラッシュ』。ここぞというときに使って、敵に大ダメージを与えます。
種類 | 詳細 |
---|---|
ダッシュ攻撃 | 素早く→→を押すことでダッシュすることができ、 その最中に攻撃するとダッシュ攻撃ができます。 |
バックステップ | LもしくはRを押しながら、素早く→→を押すことで バックステップをすることができ、敵から距離をおくことができます。 |
コマンド入力による必殺技 | 本作から、コマンド入力による必殺技が追加されています。 |
背後からのつかみ技 |
背後から掴みかかって、攻撃をすることができます。 前方からのつかみ技よりやや、攻撃力が高く感じます。 |
スーパーメガクラッシュ (超必殺技) |
各キャラクター毎にスーパーメガクラッシュといわれる その名の通り、威力はスーパーメガ級ですが、 ・やや複雑なコマンド入力 |
2Pプレイも健在
前作『ファイナルファイト2』から採用された2Pプレイ。
本作はさらに強化され、2Pをオートにした『AUTO 2P PLAY』が追加されました。
1人で心細い場合は、勝手に動きまくるAUTO 2Pを連れて行きましょう。
隠しルート
ステージを進んでいると、たまに脇道に入る入り口が出現します。中に入ると、回復アイテムが隠されていたり、進むルートが変わって、その後戦うボスが変わったりします。
プレイ時間
1時間前後でクリアできます。
良い点・楽しい点
操作のバリエーションが増えた
ただ殴る・蹴るゲームから一皮むけて、コマンド入力して自分の戦い方を探る、テクニカルなゲームになりました。
最初はコマンドを覚えるのに、少し面倒くささがありますが、覚えた後は前作までとは異なるキー・ボタン操作に面白みを感じていることでしょう。
爽快感が戻ってきた
元祖ファイナルファイト・ファイナルファイトガイほどではないですが、前作より攻撃の一打一打の間が短くなり、バシバシ殴れる爽快感が戻ってきました。
手数多めでバンバン殴りたい人は『ガイ』か『ルシア』を選択しましょう。
オート2プレイ
前作とは異なり、2Pをコンピュータが自動で操作してくれるため、1人だけでプレイしていて、味気ないなぁと感じていたユーザーには、良い機能だと感じました。
悪い点・残念な点
ややお手軽さは無くなった
昔のファイナルファイトのように『高速でぶん殴って、投げ飛ばす』という単純明解なゲームから、コマンド操作によるテクニカルなゲームになったため、操作が簡単だった昔に比べ、少々お手軽さが消えてしまったように感じます。
描画が重いときがある
特に2Pプレイにすると顕著になり、画面上の敵が増えると、カクカクし始めます。
ストーリーに入り込みにくい
前作・前々作のように、囚われたジェシカや、マキの家族を救出に行くのとは異なり、スカルクロスを叩き潰すストーリーのため、使命感に燃えたりといった感情移入がしづらいです。
また、BGMが殺伐とした街中とはちょっと違うテンポの曲が流れたりして、その辺りも世界観を掴みにくくしているような気がします。
オート2Pの復帰ができない
色々やってみて分かりましたが、オート2Pは残機がゼロになると、オート2Pとして復帰することができないようです。
(PRESS STARTと出ている状態でSTARTを押しても、マニュアル2Pになります。)
このあたりは、再度オート2Pで復帰できるように調整して欲しかったです。
その他
ハガーが使いにくい
本作を入れた4作品を通して、ハガーが一番使いにくい作品になっています。
今回は敵が相当ちょこまか動くため、素早く、手数の多いキャラクターが有利になります。
そのため、ハガーが必然的に4キャラクターの中で一番使いづらく感じました。
バックドロップやブレーンバスターにより、敵を素早く一方向に投げて集める策が取りづらいため、結構イライラします。
(あくまで、個人的な意見です。)
同士討ちも健在
進行中に仲間を殴ることができる『同士討ち』も健在です。
面白いからといって、仲間をぶん殴り続けると、実世界での乱闘騒ぎが始まりますのでご注意を。
ちなみに、オプション画面のHIT CONFIGをOFFにすると、味方を攻撃できなくすることができます。うっとうしい時はOFFにしておきましょう。
個人的な評価
オススメ度
★★★★☆ (オススメします)
前作から進化して、コマンド入力によるテクニカルな楽しみ方ができるようになり、操作のバリエーションが増えました。
イメージとしては、ベルトスクロール型の格ゲーという感じですね。
難易度も高まり、以前のようにただひたすら殴りまくるだけでは簡単に進めなくなり、歯ごたえもあります。
価格面に関しては、プレミアが付いており高すぎます。コレクターでない方は、バーチャルコンソールでの購入をオススメします。
最後に
警察が襲った相手に殴り込みをかける市長って、普通に考えたらとんでもないですね。