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【GB】桃太郎伝説外伝 ~最終目標はカッコイイがプロセスは雑~

こんにちは。最終皇帝です。
昨日から当ブログは「はてなPRO」というものに移行しました。とりあえず、ホームページのアドレスが変わりました。PROとか言っても、中身は相当なアマチュアです^^;ブログの路線が変わるといったこともありませんので、今まで通り、お楽しみ頂ければ幸いです。それでは本日も行ってみましょう!

今回紹介するゲーム

さて、今回は桃太郎伝説外伝です。桃太郎伝説では、桃太郎が主人公でしたが、今回の主人公は、「びんぼうがみ」、「やしゃひめ」、「うらしま」の3名です。なんかこの主人公の名前を聞いただけで、既に力が抜けます。

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桃太郎伝説外伝 ©1991 HUDSON SOFT、©1991 SUMMER PROJECT

価格

かなり昔、500円ぐらいで購入しました。最近では、BOOK OFF等で108円でみかけます。バーチャルコンソールでは発売されていないようです。

あらすじ

桃太郎が地獄王を退治してしばらく、3人の脱力系ヒーローが立ち上がった。彼らはそれぞれ使命を持っており、それを完遂すべく、だらだらと旅立つのであった。(適当) 

・びんぼうがみ編

ある日、桃太郎に「なぜびんぼうがみさんはお金を盗むのか」と聞かれるとびんぼうがみはこう答えた。

「お金を盗むと、みんながさわいでくれるからなのねん」

その言葉に何を考えたのか、桃太郎がこう答えた。

「盗むなら悪い人の、悪い心を盗まなくちゃ!」

そんな話をしていると、近くの村の住人から、畑仕事の道具を高く売りつけて来る「ぜに王」をこらしめてほしいとの依頼を受ける。人間たちと仲良くなるチャンスとばかりに、びんぼうがみは「ぜに王」をこらしめる旅に出るのであった。

・やしゃひめ編

桃太郎との戦いで改心したじごく王はオニと共に、平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、マンダラじごくのマンダラ王がじごく王を懲らしめるために、強襲してきた。彼らの驚異的な攻撃に成す術のないじごく王は、国を諦めかけていた。その時、じごく王の娘「やしゃひめ」は愛と勇気で立ち向かうと叫んだのであった。やしゃひめは、勇気リンリンなアンパンマンの如く、愛と勇気でマンダラ王を叩きのめす旅に出るのであった。

・うらしま編

うらしまがいつもの漁に出ようとすると、天の仙人が一匹の狸を連れて尋ねてきた。話を聞くと、いつもは「ちゃめっけ」のある、「たぬき大王」が近頃、村人に悪事を働いているとのこと。人がいいうらしまは、たぬき大王をこらしめてくると快諾したが、さらに仙人は1つの依頼を押し付けてきた。
それは、仙人に連れられてきた「かむろだぬき」というたぬき大王の息子を一緒に同行させてほしいとの依頼であった。話を聞くと、この「かむろだぬき」は言うことを全く聞かず、迷惑をかけてくる厄介者だったそうな。とまぁそんな厄介者のタヌキに邪魔をされながら、うらしまの旅は始まるのであった。

ゲームシステムなど

3人のヒーローごとに少しずつ、システムが異なります。

全般

ドラクエのように、フィールドを歩き回り、敵と交戦して、最終目的を果たすRPGであり、3人のストーリー共にその点は共通です。1991年製だけあり、ハードウェア的な制限もあり、かなりシンプルなフィールド画面になっています。

戦闘

戦闘は良くあるRPGのターン制バトルとなっています。戦闘時に使えるコマンドは以下の6つです。

  1. たたかう:通常攻撃。
  2. じゅつ:各キャラクターが覚えている術を唱える。
  3. どうぐ:アイテムを利用。
  4. まもる:ぼうぎょして相手からのダメージを軽減。
  5. かばう:他のキャラクター居る際、指定したキャラクターの攻撃を引き受ける。
  6. にげる:戦闘から離脱。

ドラゴンクエストやSaGa等と同時期に発売されたRPGですので、ターン制バトルの土台である、「たたかう」や「じゅもん」といったコマンドを利用した戦闘が増えてきています。

ヒーロー別で異なるところ

・びんぼうがみ編

びんぼうがみ編で大きく異なるところは、戦闘コマンドです。通常、戦闘中に敵を攻撃するときは「たたかう」とか「こうげき」といったコマンドが通常ですが、びんぼうがみの場合は「ぬすむ」がそれらの代わりになります。「ぬすむ」を使うと、敵から金をむしり取り、その額が相手へのダメージになります。簡単に言ってしまえば、「金をもらいながらにして、攻撃もできる」というわけです。そのため、びんぼうがみ編は所持金が貯まりやすく、簡単に武器・防具を手に入れられるため、ストーリーが進めやすくなっています。なお、当編は一人旅となります

・やしゃひめ編

やしゃひめ編で大きく異なるところは、最初に2人のお供を引き連れて旅に出るところです。お供の種類が多彩で、力が強い者、回復魔法が得意な者、攻撃魔法が得意な者等多彩で、下記の5人から選択できます。()内は筆者の感覚です。

  1. あしゅら (戦士。魔法も少し使える)
  2. 風神 (僧侶戦士)
  3. 雷神 (魔法使い)
  4. はらだし (Lv16以降になるまでは遊び人。Lv20になると最強クラス)
  5. あまのじゃく (相当な遊び人。攻撃も適当)

なお、一人旅をすることも可能です。普通に進めるなら、「あしゅら & 風神」が安定ですが、「風神 & はらだし」も結構良いです。特に「はらだし」は、Lv16になるまではグズグズですが、防御力が異常に高く、Lv20になると、強力な技を覚えるため、気長に育てられる方にはオススメです。「あまのじゃく」は相当なMな方にオススメです。

・うらしま編

うらしま編で大きく異なるところは、「かむろだぬき」という邪魔者がパーティに加わるところです。このかむろだぬきは、本編の最終ターゲットである「たぬき大王」の息子であり、大王の息子らしく、うらしまの邪魔をしてきます。あるタイミングを機に行動が変わりますが、それまでの間、主に戦闘で色々と邪魔をしてきます。邪魔をするときの行動の一例が下記となります。なんか笑えます。

  1. 戦闘中にうらしまを攻撃する
  2. フィールド移動中に岩に化け、戦闘中に岩だぬきとしてうらしまを攻撃する
  3. フィールド移動中に仙人に化け、戦闘中に仙人だぬきとして敵を術で回復する

プレイ時間

全部で多めに見ると20時間ぐらいかかります。レベル上げにかなり時間を取られました。

 ・びんぼうがみ編: 3時間程度

 ・やしゃひめ編: 8時間程度

 ・うらしま編:7時間程度

なお、クリア後におまけ要素がありますが、それに関しては加算していません。

良い点・楽しい点

所々で配慮が利いていて、遊びやすい設計が成されており、好感が持てます。

武器・防具の下取り

ドラクエでもFFでも、新しい武器・防具を買い替える際、「買う⇒装備する⇒前の装備品を売る」という作業が必要でしたが、それを一括でやってくれる「したどり」というコマンドが用意されています。私は、初めてこの選択肢を見た時、開発者の優しさを感じました。

術を覚えるとその術の効果を解説してくれる

通常のRPGと同じく、戦闘後、レベルが上がるときがありますが、その際、術を覚えるときがあります。そして、術を覚えると即座にその効果の解説をしてくれる親切設計になっています。この辺りは今までRPGをプレイしてきた中で無かった仕様です。
(こういう仕様は新参者にとって、ホントに有難いです!)

ものすごい脱力感

なんだかゲームを遊んでいるというより、ゲームに遊ばれているような感じに陥ります。気を抜くにはもってこいなゲームです。

悪い点・残念な点

特に悪い点は見当たりませんでした。

個人的な評価

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評価グラフ

オススメ度

★★★★☆ (オススメします)

結構至るところでふざけていますが、通常のRPGとして楽しめますので、ギャグの通じる方には、オススメです。また、良い点にも書きましたが、ゲーム内で説明や解説をしてくれる親切設計になっているため、初めて触られる方でも遊びやすくなっています。

最後に

お金を盗んで攻撃したり、パーティに敵を回復する仲間がいたり、こういったグダグダ感が桃太郎伝説の良いところですね。お時間と心に余裕のある方は、是非楽しんでみてください(笑)。